キャンプで自慢したい!かっこいいキャンプフライパン厳選おすすめ

こんにちは。LANTERN NOTE、運営者の「sou」です。
キャンプの楽しみといえば、やはり焚き火を使った豪快な料理ですよね。そんな時、せっかくなら機能性だけでなく、写真映えする「かっこいいキャンプフライパン」を使いたいと思いませんか?私自身、無骨な鉄のフライパンが炎に包まれる姿を見るだけで、ご飯が3倍おいしく感じるタイプです。
ただ、いざ探してみると「鉄」「ステンレス」「チタン」など素材も多様で、有名な海外ブランドから日本のガレージブランドまで種類も多く、どれが自分にとってのベストなのか迷ってしまうことも多いはず。特に直火でガンガン使えるのか、手入れは大変じゃないのかといった点は気になりますよね。
そこで今回は、キャンプサイトで一目置かれるような、見た目も実用性も抜群のおすすめフライパンを厳選してご紹介します。長く愛用できる相棒を見つけるヒントになれば嬉しいです。
- キャンプにおける「かっこいい」フライパンの定義と魅力
- 素材ごとの特徴と、それぞれのメリット・デメリット
- 焚き火や直火に映える、具体的なおすすめブランドとモデル
- 愛着を深めるための、正しい手入れとシーズニングの基本
ただ焼くだけじゃない。「かっこいい」フライパンを選ぶ理由
キャンプにおいてフライパンは単なる調理器具ではありません。サイトの雰囲気を決定づける重要なギアの一つです。ここでは、なぜ多くのキャンパーがデザイン性の高いフライパンにこだわるのか、その理由を掘り下げてみます。
「無骨さ」が醸し出すブッシュクラフト感

最近のキャンプスタイルのトレンドとして、最低限の装備で自然を楽しむ「ブッシュクラフト」的なスタイルが人気です。ピカピカの家庭用フライパンではなく、黒光りする鉄のフライパンや、使い込まれたハンドルを持つギアは、そこにあるだけで「玄人感」を演出してくれます。
なぜこれほどまでに「使い込まれた道具」がかっこよく見えるのでしょうか。それは、キャンプという非日常空間において、私たちが求めているのが「便利さ」だけでなく「物語」だからかもしれません。新品の時は少しよそよそしい顔をしていたフライパンが、焚き火の煤(すす)で汚れ、何度も油を馴染ませることで、世界に一つだけの表情を持つようになります。
特に、薪の上に無造作に置かれた鉄フライパンが、炎を反射して鈍く光る光景は、それ自体がひとつの絵になります。機能美を突き詰めた道具には余計な装飾がなく、それがかえって自然の風景に溶け込むのです。「道具に使われるのではなく、道具を使いこなしている」という雰囲気が自然と醸し出されるため、キャンプサイト全体のクオリティがグッと上がります。単に肉を焼くだけの道具に留まらない、所有欲を満たしてくれる相棒としての側面が、かっこいいフライパンには間違いなく存在します。
そのまま食卓に出せる「映え」要素

かっこいいフライパンのもう一つの大きなメリットは、調理してそのままお皿としてテーブルに出せるという点です。
おしゃれなスキレットや、取っ手が外せるタイプの鉄フライパンなら、盛り付け直す手間が省けるだけでなく、熱々のまま料理を楽しめます。これはキャンプ料理において非常に重要な要素です。特に気温が下がる春先や秋口のキャンプでは、薄いお皿に移し替えた瞬間から料理が冷め始めてしまいます。しかし、蓄熱性の高い鉄フライパンであれば、最後まで温かい状態で食事を楽しむことができるのです。
また、視覚的な効果も見逃せません。鉄板の上でジュージューと音を立てるステーキやアヒージョは、五感を刺激する最高のエンターテインメントです。白いお皿に綺麗に盛り付けるのも素敵ですが、黒い鉄肌の上に鮮やかな食材が乗っているコントラストは、写真や動画の被写体としても最高に映えます。SNSでキャンプ飯をアップする際も、背景に焚き火やランタンが写り込み、その中心にかっこいいフライパンがあるだけで、その投稿の魅力は何倍にも跳ね上がるでしょう。
ここがポイント
「かっこいいフライパン」を選ぶことは、単なる見た目だけでなく、洗い物を減らして水を節約したり、料理を冷めにくくして美味しさをキープしたりと、実用的なメリットにも直結します。デザインと機能は相反するものではなく、高次元で両立するものなのです。
素材で決まるスタイル。鉄、ステンレス、アルミの違い
「かっこいい」と一口に言っても、そのスタイルは素材によって大きく異なります。自分のキャンプスタイルに合った素材を選ぶことが、失敗しないフライパン選びの第一歩です。
【鉄(アイアン)】 経年変化を楽しむ王道スタイル
キャンプ用フライパンの代名詞とも言えるのが「鉄」です。熱伝導率が良く、高温で一気に焼き上げるステーキなどの料理に最適です。
鉄の最大の特徴は、なんと言ってもその「蓄熱性」にあります。一度温まると冷めにくいため、冷たい食材を乗せても温度が急激に下がることがありません。これにより、肉の表面を一瞬で焼き固め、旨味を内側に閉じ込める「メイラード反応」を最大限に引き出すことができます。家庭用のテフロン加工フライパンではどうしても水っぽくなってしまう野菜炒めも、鉄フライパンならシャキッと香ばしく仕上がります。
そして、所有する喜びを感じさせてくれるのが「経年変化(エイジング)」です。新品の銀色やグレーの状態よりも、1年、2年と使い込んで油が層になり、真っ黒に育った後のほうが圧倒的にかっこよくなります。これをキャンパーの間では「ブラックポット」と呼び、一種のステータスのように愛でられています。傷がつこうが、焦げ付こうが、それをメンテナンスして復活させる過程すらも楽しい。「自分だけの一枚」に育てたい人には、間違いなく鉄がおすすめです。
注意点
鉄は水気に弱く錆びやすいため、使用後の水分除去や油塗りといったメンテナンスが必須です。また、厚みがあるぶん重量もかさみます。オートキャンプなら問題ありませんが、バックパック一つで移動するスタイルなど、軽量化を最優先する場合に限っては不向きかもしれません。
【ステンレス・黒皮鉄】 手入れの手軽さとタフさ
鉄のような無骨な見た目が好きだけど、錆びの手入れが面倒…という方には「黒皮鉄」や「ステンレス」が選択肢に入ります。
まず「黒皮鉄(くろかわてつ)」について詳しく解説しましょう。これは鉄を約1000℃以上の高温で成形する際に、表面に自然発生する「酸化皮膜」をそのまま残したものです。この皮膜がバリアの役割を果たすため、通常の鉄よりも錆びにくくなっています。完全に錆びないわけではありませんが、洗剤を使って洗っても油膜が完全に落ちてしまう心配が少なく、神経質にならずにガシガシ使えるのが魅力です。その名の通り、青みがかった独特の黒色は非常にクールで、インダストリアルな雰囲気が好きな方にはたまらない質感です。
一方、ステンレス製は「錆びない」という点において最強です。ダッチオーブンなどでも採用されていますが、メンテナンスフリーで衛生的に保てるのが最大のメリット。熱伝導率は鉄に劣るものの、最近では底面にアルミを挟んで熱回りを良くした多層構造のモデルも登場しています。シルバーに輝くスタイリッシュな見た目は、清潔感のあるグランピングスタイルや、最新のギアで統一したサイトによく似合います。
運営者souが選ぶ!自慢したくなるかっこいいフライパン3選
ここからは、実際にキャンプ場で使っていると「それどこの?」と聞かれるような、デザインと機能性を兼ね備えたおすすめのモデルをご紹介します。
1. Turk(ターク) クラシックフライパン
「かっこいいフライパン」の頂点に君臨すると言っても過言ではないのが、ドイツの老舗ブランドTurk(ターク)です。
このフライパンの凄みは、1857年の創業以来変わらない製法にあります。熟練した職人が、真っ赤に熱せられた鉄の塊(インゴット)を何度も叩いて伸ばし、成形していく「鍛造(たんぞう)」という手法で作られています。そのため、取っ手と本体の間に溶接やリベットなどの継ぎ目が一切ありません。この完全な継ぎ目なしの一体成型こそが、Turkの美しさの正体であり、圧倒的な強度の源です。
表面には叩いた跡が無骨に残り、一つとして同じ表情のものはありません。厚みがあるため熱の保持力が凄まじく、焚き火の強烈な火力の中に直接放り込んでも歪むことがありません。まさに「一生モノ」どころか、孫の代まで受け継げる堅牢さを持っています。使い込んで油が馴染んだTurkは、濡れたような黒い光沢を放ち、ただ吊るしておくだけでサイトの格が上がります。
2. ブッシュクラフト.jp 焚き火フライパン

ブッシュクラフトの雰囲気を存分に味わいたいなら、「焚き火フライパン」が面白い選択です。
このフライパンの最大の特徴は、「現地で枝を拾ってハンドル(取っ手)にする」という極めてユニークなコンセプトにあります。購入時に届くのは、取っ手のない鉄の皿部分だけ。ハンドルを挿し込むためのソケットが付いており、キャンパーはその場にある木の枝をナイフで削って、自分だけのハンドルを作成するのです。これは単なる軽量化の工夫ではなく、「現地調達」というブッシュクラフトの醍醐味を体験するための仕掛けです。
「今回は桜の枝を使ってみよう」「握りやすいようにグリップを削り込んでみよう」など、毎回違った楽しみ方ができます。また、長い枝を使えば焚き火から距離を取って安全に調理ができ、短い枝なら細かい操作がしやすくなるなど、状況に応じたカスタマイズが可能です。完成したフライパンは野性味に溢れ、まさにサバイバル。手間を楽しむ心を持ったキャンパーには最高の相棒となるでしょう。
3. 藤田金属 フライパンジュウ
もっとスマートに、かつオシャレに楽しみたい方には、大阪の町工場「藤田金属」とクリエイティブユニット「TENT」がコラボした「フライパンジュウ」をおすすめします。
この製品は「つくる」と「たべる」を一つにするというコンセプトから生まれました。最大の特徴は、360度どこからでも着脱できる独自のスライド式木製ハンドルです。調理中はしっかりとしたフライパンとして機能し、出来上がったらハンドルを外すだけで、美しい黒の「お皿」に早変わりします。一般的な取っ手が取れる鍋とは一線を画す、食器としての美しさを追求したリム(縁)の形状が秀逸です。
製造元の藤田金属は、大阪・八尾市で70年以上続く町工場で、その技術力は折り紙付きです。独自の「ハードテンパー加工」により、鉄フライパンの難点である使い始めの「油ならし」を不要にしています。キャンプの朝食で、これにベーコンエッグを乗せてそのまま食べるスタイルは非常にスマートで、ミニマリストなキャンパーにも愛されています。
以前、LANTERNでもこの「ジュウ」の魅力について詳しく紹介しています。サイズ展開なども気になる方はぜひチェックしてみてください。 「つくる」と「たべる」をひとつに!器になるフライパン「ジュウ」に用途の広いLサイズと深型が新登場
確かな品質の裏付け
フライパンジュウを製造する藤田金属株式会社は、長年の金属加工技術を活かし、デザイン性と実用性を兼ね備えた製品を世に送り出しています。(出典:藤田金属株式会社『会社概要』)
| ブランド/モデル | 素材 | かっこよさのポイント |
|---|---|---|
| Turk クラシック | 鉄(鍛造) | 継ぎ目のない一体成型の美しさ。叩き上げられた鉄の質感。 |
| 焚き火フライパン | 鉄 | 現地調達のハンドルによる野営感。自分だけのギアを作る楽しさ。 |
| フライパンジュウ | 鉄(独自加工) | お皿としても成立するミニマルデザイン。機能と美の融合。 |
育てる楽しみ。シーズニングで「黒光り」を目指す
かっこいい鉄のフライパンを手に入れたら、避けて通れないのがメンテナンスです。でも、これを「面倒な作業」ではなく「愛着を深める儀式」と捉えるのが、キャンプ好きの流儀かなと思います。正しい手入れを行えば、鉄フライパンは一生使える最高の道具になります。
最初の儀式、シーズニング

多くの鉄製フライパンは、流通段階での錆を防ぐために工業用のワックスや錆止め塗料が塗られています。これを取り除き、食用油を鉄の表面に馴染ませて酸化皮膜を作る作業が「シーズニング」です。この工程を経ることで、食材がくっつきにくい「ブラックポット」へと進化していきます。
具体的なシーズニングの手順
- 空焼き:まずは洗剤で洗い、強火にかけて煙が出るまで加熱します。錆止めが焼き切れると、鉄の色が青黒く変化していきます。全体が変色するまでしっかりと焼きましょう。
- 油ならし:一度冷ましてから、多めの油を入れて弱火で加熱します。野菜くず(ネギの青い部分やショウガの皮など)を炒めると、鉄特有の臭いが消え、油が全体によく馴染みます。
- 仕上げ:野菜くずを捨て、お湯でタワシを使って軽く洗います(洗剤はNG)。再度火にかけて水分を完全に飛ばし、薄く油を塗って保管します。
最近は「ハードテンパー加工」などでシーズニング不要のモデルも増えていますが、あえて手間のかかる「生の鉄」を選び、手をかければかけるほど黒く艶やかになっていく姿を楽しむのも一興です。詳しい手入れの方法については、スキレットの手入れ方法を解説した記事が非常に参考になります。フライパンも基本は同じですので、ぜひ参考にしてください。 スキレットきちんと洗えてる?サビ・焦げつきは正しいお手入れ、シーズニングで防げる
知っておきたい豆知識
使用後の洗浄では、洗剤を使わずに「お湯とタワシ」で洗うのが基本です。せっかく馴染んだ油膜を洗剤で落とさないようにするためです。焦げ付きがひどい場合は、お湯を入れて沸騰させると浮き上がって取れやすくなります。洗った後は火にかけて完全に水分を飛ばし、薄く油を塗っておくことを忘れずに。
まとめ:最高の一枚を見つけてキャンプ飯を格上げしよう
「かっこいいキャンプフライパン」は、単に見た目が良いだけでなく、焚き火料理の楽しさを何倍にも広げてくれるアイテムです。鉄の重厚感、使い込むほどに増す味わい、そしてそのままテーブルに出せるスマートさ。
重さや手入れの手間といったデメリットさえも、キャンプの一部として楽しめるような、そんな相棒をぜひ見つけてみてください。お気に入りのフライパンで焼く肉は、きっといつもより美味しいはずです。

