キャンプのブルーシート活用術!おしゃれに隠す方法や選び方を解説
こんにちは。LANTERN NOTE、運営者の「sou」です。キャンプの準備をしているとき、グランドシートの代わりにブルーシートを活用できないかなと考えたことはありませんか。ホームセンターで見かけるあのシート、価格が圧倒的に安くて丈夫なのは知っているけれど、どうしてもあの鮮やかな「青色」がキャンプ場の雰囲気に合わないかも…と心配になりますよね。実は私も、キャンプを始めたばかりの頃はそうでした。「せっかくの自然の中で、工事現場みたいな雰囲気になったらどうしよう」と不安だったのを覚えています。
でも、安心してください。選び方や敷き方をほんの少し工夫するだけで、ブルーシートは専用のグランドシートにも負けない、非常に優秀なキャンプギアに生まれ変わります。浮いたお金で美味しいキャンプ飯やお気に入りのランタンを買うことだってできるんです。この記事では、キャンプ歴を重ねてたどり着いた「厚手のタイプの選び方」や「適切なサイズ調整」、そして「生活感を完全におしゃれに隠すテクニック」について、私の実体験を交えながら詳しく解説します。生活感を消してスマートに使いこなすコツを知れば、コスパよく快適で、しかも見た目も妥協しないキャンプサイトが作れるようになりますよ。
- ブルーシートをキャンプに取り入れるメリットとデメリット
- 失敗しない厚さやサイズの選び方
- 生活感を出さないおしゃれな隠し方
- 専用グランドシートとの具体的な違い

ブルーシートをキャンプで使うメリット・デメリット
キャンプ道具を揃える際、テントや寝袋、チェアなど欲しいものがたくさんあって、予算管理に頭を悩ませることはありませんか?専用のグランドシートは確かに機能的ですが、意外とコストがかさむのが悩みどころです。そこでキャンパーたちの救世主となるのがブルーシート。どこのホームセンターでも手軽に手に入るこのアイテムが、実はキャンプフィールドで驚くほど活躍してくれます。ここでは、実際に長年使ってみて感じた「最高!」と思える点と、どうしても気になってしまう「惜しい」点について、包み隠さず正直にお話しします。
コスパ最強!ブルーシートの魅力
ブルーシートを導入する最大のメリットは、なんといってもその圧倒的なコストパフォーマンスの高さです。アウトドアブランドが出している専用のグランドシートは、安くても3,000円〜4,000円、有名ブランドのものだと1万円近くすることもあります。しかし、ブルーシートなら、同じくらいのサイズでも数百円から、高くても1,000円程度で購入できてしまいます。この価格差は本当に大きいですよね。浮いた数千円の予算があれば、夕食のお肉を国産牛にグレードアップしたり、欲しかったカトラリーを買い足したりと、キャンプの楽しみを別の部分で広げることができます。
また、「気兼ねなくガシガシ使える」という精神的なメリットも見逃せません。キャンプ場の地面は、芝生ばかりではありません。砂利だったり、泥だらけだったり、鋭利な石が転がっていたりします。高価な専用シートだと「汚したくないな」「破れたらショックだな」と使うのを躊躇してしまう場面でも、ブルーシートなら安心です。頑丈な素材でできているので、少々手荒に扱ってもへこたれませんし、泥汚れがひどい場合は帰宅後に庭や浴室でホースを使って豪快に水洗いできます。最悪の場合、買い替えても懐が痛まない価格設定なので、特に初心者の方や、汚れを気にせず遊びたいファミリーキャンプでは、精神衛生上とても良い相棒になってくれます。
さらに、防水性が非常に高く、地面からの湿気を防ぐというグランドシートとしての基本的な役割は十分に果たしてくれます。急な雨で荷物が濡れないように被せたり、撤収時にとりあえず荷物を置く場所として広げたりと、一枚持っているだけで何役もこなす汎用性の高さも、ベテランキャンパーが隠しアイテムとして愛用する理由の一つです。
キャンプ場の景観を損なう?気になるデメリット
一方で、デメリットとして正直にお伝えしなければならないのが、「見た目」と「音」の問題です。あの特徴的な鮮やかな「ブルー」は、自然の緑やアースカラーのテントの中では、どうしても人工的な印象が強く際立ってしまいます。「工事現場感」や「お花見感」が出てしまい、せっかくこだわって設営したキャンプサイトの雰囲気を台無しにしてしまう可能性があるのです。おしゃれなサイト作りを目指している方や、写真映えを重視する方にとっては、この見た目の問題はかなり大きなハードルと言えるでしょう。
加えて、素材特有の「カサカサ」という音も無視できません。ポリエチレン素材の硬いシートは、上を歩いたり寝返りを打ったりするたびに、カサカサ、バリバリと音が鳴ります。昼間は気にならなくても、静まり返ったキャンプ場の夜には、この音が意外と響くんです。夜中にトイレに行こうと動いただけで、隣で寝ている家族やパートナーを起こしてしまった…なんていう失敗談もよく耳にします。
ですが、諦めるのはまだ早いです。「見た目」は敷き方の工夫で完全に隠すことができますし、「音」の問題も上にラグなどを重ねることで大幅に軽減できます。デメリットを理解した上で、それをカバーするテクニックを使えば、ブルーシートは最強のコスパアイテムに化けるのです。次の章から、その具体的な選び方と解決策を見ていきましょう。
キャンプ用ブルーシートの選び方

「ブルーシートなんて、ホームセンターの資材売り場にある一番安いやつでいいんでしょ?」と思っていませんか?実はそれは大きな間違いです。ブルーシートには厚みやサイズ、色など、驚くほど多くの種類が存在します。キャンプで快適に、そして安全に使うためには、適当に選ぶのではなく、スペックをしっかりと確認して選ぶことが非常に大切です。ここでは、私が数々の失敗を経てたどり着いた、絶対に失敗しない選び方の基準を紹介します。
厚手タイプ(#3000以上)を選ぶべき理由
ブルーシートを選ぶ際に、最も重要で絶対に妥協してはいけないのが「番手(ばんて)」と呼ばれる厚みの規格です。パッケージに「#1000」「#2000」「#3000」といった数字が大きく書かれているのを見たことがあるはずです。キャンプのグランドシートとして使うなら、迷わず「#3000」以上の厚手タイプを選んでください。
この「番手」という数字は、実はシートの重さ(=厚み)を表しています。業界の規格では、基準となる3.6m×5.4mサイズのシートの重さが約3kgあるものを「#3000」と定めています。
(出典:萩原工業 合成樹脂 製品ポータルサイト『「ブルーシートの厚手って何mmぐらい?」その疑問にお答えします!』)
#1000などの薄手タイプは、軽くて持ち運びには便利で価格もさらに安いですが、ペラペラで耐久性が低く、キャンプには向きません。薄いシートだと、地面にある小石や木の根の凹凸が背中にダイレクトに伝わってきて痛いですし、設営中に小枝が刺さってすぐに穴が開いてしまうこともあります。また、地面からの強烈な湿気や、春先・秋口の底冷えを防ぐ断熱効果もほとんど期待できません。
対して#3000以上の厚手タイプ(厚さ約0.25mm前後)であれば、生地にしっかりとしたコシと厚みがあり、防水性も格段に高くなります。触ってみるとわかりますが、明らかに頼り甲斐が違います。この厚みがあれば、砂利サイトでも破れにくく、地面のゴツゴツ感をある程度緩和してくれます。少し重量は増しますが、快適な睡眠とテント内の居住性を確保するためには、この「厚み」は必須条件です。さらに快適性を求めるなら、より分厚い#4000番などもありますが、重さと収納サイズが大きくなりすぎるため、キャンプ用としては#3000がバランスの取れたベストチョイスと言えるでしょう。
ポイント:番手の目安と用途 ・#1000〜#2000:薄手。お花見やピクニック、使い捨ての養生向き。キャンプ泊には不向き。 ・#3000:厚手。耐久性と防水性が高く、キャンプのグランドシート代用に最適。 ・#4000以上:超厚手。非常に丈夫で断熱性も高いが、重くかさばるため積載に余裕がある方向け。
テントサイズに合わせた適切な大きさ
厚みの次に重要なのがサイズ選びです。ここで絶対に守ってほしいルールがあります。それは、テントの底面(フロアサイズ)よりも「一回り小さいサイズ」にすることです。具体的には、テントの端から10cm程度内側に入るようなサイズ感が理想的です。
「テントを汚したくないから、大きめのシートではみ出させて敷こう」と考える方がいらっしゃいますが、これは絶対にNGです。もしシートがテントからはみ出していると、雨が降った際、テントの屋根を伝って落ちてきた雨水をシートが受け止めてしまいます。すると、シートとテントの底の間に水が溜まり、行き場をなくした水が「毛細管現象」や水圧によってテントの底から染み込んでくる原因になるのです。これを防ぐため、シートは外から全く見えない状態にする必要があります。
とはいえ、テントのサイズにピッタリ合うブルーシートなんてそうそう売っていませんよね。そんな時は、テントより大きいサイズを購入し、余った部分を内側に折り込んで使うのが正解です。切ってサイズ調整するのも一つの手ですが、ブルーシートは切り口からボロボロと繊維がほつれてきやすく、処理が面倒です。折りたたんで使えば、その部分の厚みが増してクッション性がアップし、地面の凹凸を感じにくくなるという嬉しい副作用もあります。設営時に毎回折るのが手間なら、自宅で事前にサイズを合わせ、強力なテープで留めておくのもおすすめの時短テクニックです。
注意:はみ出し厳禁!浸水のリスク シートがテントからはみ出していると、雨水を受け止める「受け皿」になってしまいます。テント内への浸水を防ぐため、設営後は必ずテントの周りを一周して、シートが外にはみ出していないか確認しましょう。
色選びで差をつける(シルバー・OD色)
「ブルーシート=青」というイメージが強いですが、最近のホームセンターやネットショップでは、キャンパーの心を掴む様々なカラーバリエーションが展開されています。もしこれから新しく購入するのであれば、あえて青色を選ばず、「シルバー」や「OD色(オリーブドラブ)」、「サンドカラー」などを選ぶのが断然おすすめです。
特にOD色やダークブラウンなどのアースカラーは、地面の色や木々の緑に自然に馴染むため、万が一設営時にチラッと見えてしまっても、「いかにもブルーシート」という違和感がありません。サイト全体の統一感を損なわず、スマートな印象を与えられます。
また、シルバーのシートには、アルミ蒸着などによる遮光・遮熱効果が付加されているものも多くあります。これを夏場のキャンプで使えば、地面からの熱気(地熱)の反射を助けてくれますし、逆に冬場は地面への放熱を抑える効果も期待できます。さらに、緊急時にはタープとして使って日陰を作る際も、シルバーの方が遮光性が高い場合があります。最近では100円ショップのアウトドアコーナーでも小さなサイズのOD色シートを見かけるようになりましたし、ワークマンやホームセンターの資材館でも「景観配慮型シート」として売られています。機能はそのままに、見た目の問題を根本から解決できる賢い選択肢として、ぜひカラーシートを探してみてください。
生活感を消す!ブルーシートのおしゃれな敷き方・隠し方

「手持ちの青いシートを使いたい」「安かったから青を買ってしまった」という方も多いでしょう。でも大丈夫です。青いシートでも、敷き方や隠し方を徹底すれば、誰にも気づかれずに快適なサイトを作ることができます。ここでは、生活感を完全に消し去るための実践的なテクニックを紹介します。ちょっとした一工夫で、あなたのサイトはもっとおしゃれになります。
テントの下に敷く「グランドシート」としての活用法
最も一般的で効果的なのが、テントの下に敷くグランドシートとして徹底的に隠す方法です。この活用法では、先ほどお話しした「テントからはみ出さない」ことが鉄則ですが、これは防水機能のためだけでなく、サイトの美観を守るためでもあります。
具体的な設営手順は以下の通りです。
- まず、設営したい場所にブルーシートを広げます。風で飛ばされないよう、四隅を石やペグで仮止めしておくとスムーズです。
- その上にテント本体を広げます。
- テントを立ち上げる前に、シートがテントのフロア(底面)からはみ出していないかチェックします。はみ出している部分は、テントの底面ラインよりも10cmほど内側になるように丁寧に折り込みます。
- テントを立ち上げ、ペグダウンします。この時、テントのスカート(裾部分)がある場合は、スカートの下にシートが完全に隠れるように調整します。
こうすることで、外からはシートが全く見えなくなります。「見えなければ、何色でも関係ない」のです。この方法は、テントの底面を泥汚れや湿気から守るだけでなく、撤収時にテントを裏返して乾かす手間を大幅に減らしてくれるというメリットもあります。テントの底が濡れていないと、撤収作業が本当に楽になりますよ。
このあたりの敷く順番や、さらに快適に眠るためのマットの重ね方、シュラフの選び方については、以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【睡眠対策】キャンプで眠れない?テント泊でぐっすりと眠るコツ
インナーマットの下に敷いて見えないように工夫する
もう一つの方法は、テントの外ではなく中(インナーテント内部)で使う方法です。「インナーシート」としての活用ですね。テントの床の上に直接ブルーシートを敷き、その上からおしゃれなラグや専用のインナーマットですっぽりと覆ってしまいます。
この方法の最大のメリットは、青い色を完全に隠せるだけでなく、地面からの冷気や湿気をより強力にブロックできる点です。特に地面が湿っている時や、冬場のキャンプでは、テントの薄い床一枚では寒さがダイレクトに伝わってきます。そこに厚手のブルーシートを一枚挟むだけで、体感温度は変わります。
おすすめのレイヤリング(重ね方)は、「テントの床 → ブルーシート → 銀マット(アルミロールマット) → おしゃれなラグ」の順です。ブルーシートで湿気を止め、銀マットで断熱し、ラグで肌触りと見た目を良くする。この「三層構造」にすれば、ブルーシートのカサカサ音もラグの重みと厚みでほとんど気にならなくなります。お座敷スタイルを楽しむ場合も、この方法なら底冷え知らずで、自宅のリビングのように快適に過ごせますよ。見えない部分でしっかりと機能を果たしてもらう、まさに「縁の下の力持ち」的な使い方です。
メモ:お座敷スタイルのすすめ 靴を脱いでリラックスできるお座敷スタイルは、小さな子供がいるファミリーにも大人気。ブルーシートの上に厚手の銀マット、その上にニトリやしまむらのおしゃれなラグを敷けば、低予算で最高のくつろぎ空間が完成します。
専用グランドシートとブルーシートの違い
ここまでブルーシートの素晴らしい活用法をお伝えしてきましたが、やはりアウトドアメーカーが開発した「専用品」には、それなりの理由と良さがあります。最終的にどちらを選ぶべきか迷っている方のために、専用グランドシートとブルーシートの具体的な性能の違いを比較し、それぞれのメリットを深掘りしてみましょう。
防水性能と耐久性の比較
ブルーシート(特に#3000以上)は非常に丈夫で、初期の防水性は高いです。しかし、あくまで「汎用シート」であるため、長期間使用していると紫外線劣化で表面が剥離したり、折り目から水が染み込んだりすることがあります。対して、アウトドアブランドが販売する専用グランドシートは、テントの耐水圧(1,500mm〜3,000mmなど)に合わせて設計されており、縫い目には水分の侵入を防ぐ「シームテープ加工」などの高度な防水処理が施されていることが一般的です。
| 比較項目 | ブルーシート(#3000) | 専用グランドシート |
|---|---|---|
| 価格 | ◎ 非常に安い(数百円〜) | △ 高価(数千円〜) |
| 防水・耐水圧 | ◯ 十分高い(完全防水ではない) | ◎ 非常に高い(PUコーティング等) |
| サイズ適合 | △ 折り込み調整が必要 | ◎ テントにピッタリ設計 |
| 固定のしやすさ | △ ハトメ位置が合わないことも | ◎ フックやコードでテントと連結可 |
| 収納性 | △ 硬くてかさばる | ◎ 軽量コンパクト |
※数値や評価は一般的な目安です。
また、専用品はテントのポール位置に合わせた形状(六角形や台形など)をしており、四隅にショックコード(ゴム紐)やフックがついていることが多いです。これをテントのペグに引っ掛けるだけでズレることなく固定できるため、風が強い日の設営のしやすさは専用品に軍配が上がります。ブルーシートだと、風でめくれ上がったり、テントの下で位置がズレてしまったりするストレスが多少なりともあります。
キャンプ道具全体の中でのグランドシートの優先順位や、他の必需品との予算バランスを考えたい方は、以下のチェックリストも参考にしてみてください。何にお金をかけるべきかが見えてくるはずです。
シンプルでわかりやすい!【キャンプの持ち物チェックリスト】で必需品をそろえよう
収納サイズと重量の違い
意外と盲点で、購入後に気づくのが「収納サイズ」の違いです。厚手のブルーシートは、丈夫な分だけ生地が硬く、折りたたんでも結構なボリュームになります。例えるなら、分厚い週刊誌数冊分くらいの大きさになることもあり、荷物を圧迫します。車で移動するオートキャンプならそれほど問題ありませんが、ツーリングキャンプや徒歩キャンプ、バックパック一つで行くようなスタイルでは、この「かさばり」が致命的になることがあります。
一方、専用グランドシートは、薄くて丈夫なナイロンやポリエステル素材が使われていることが多く、収納袋に入れると手のひらサイズ、あるいは500mlペットボトル程度の大きさになるものも珍しくありません。重量もブルーシートの半分以下で済むことが多いです。「荷物を極限まで減らしたい」「パッキングをスマートにしたい」という場合は、間違いなく専用品を選ぶべきです。
結論として、「まずは低予算でキャンプを始めてみたい」「車移動だから荷物の大きさは気にしない」という方は、ブルーシートからデビューするのが賢い選択です。そして、キャンプの回数を重ねて自分のスタイルが確立し、「もっと設営を楽にしたい」「荷物をコンパクトにしたい」と感じたタイミングで、専用グランドシートへのステップアップを検討してみてはいかがでしょうか。

