キャンプにドライネットはいらない?代用アイデアと必要性の真実

こんにちは。LANTERN NOTE、運営者の「sou」です。キャンプを始めたばかりの頃、誰もが一度は悩むのがキャンプでの食器の乾燥方法ですね。「ドライネットって本当にいらないのかな?」「みんな使っている緑の網、あれって必須?」「何か別のアイテムで代用できないものか」と、その必要性について考えることも多いはずです。実は100均グッズやちょっとした工夫で、あの大きな干し網を使わずに快適なキャンプサイトを作ることは十分に可能なんです。今回は、私の経験をもとに、ドライネットなしで乗り切るアイデアや、逆にあったほうが良いシーンについて本音でお話しします。
- ドライネットが不要なキャンプスタイルと具体的な理由
- 100均アイテムやハンギングチェーンを使った賢い代用テクニック
- それでもドライネットを用意すべき特定のシチュエーション
- 購入する場合に失敗しないおすすめのドライネット選び
キャンプにドライネットは「いらない」派の意見と理由
キャンプ場を見渡すと、多くのサイトでぶら下がっているドライネット。「とりあえず買っておこう」となりがちなアイテムですが、実はキャンプスタイルによっては完全に不要なケースも多々あります。ここでは、あえて持っていかない選択をするメリットについて、具体的な運用方法を交えて解説します。
洗い物が出ないキャンプスタイルの場合
そもそも論になってしまいますが、キャンプ場で「洗い物をしない」というスタイルを徹底すれば、当然ながら濡れた食器を乾かすためのドライネットはいらなくなります。特にソロキャンプや、設営・撤収を極限まで楽にしたいミニマムなキャンプでは、この「洗い物ゼロ」スタイルを選択する人が急増しています。
具体的には、紙皿や割り箸を活用するのが一番手っ取り早い方法です。「使い捨てはもったいない」と感じるかもしれませんが、最近ではお洒落な木製プレートや、土に還る素材のカトラリーも増えており、罪悪感なく使える選択肢が広がっています。また、普段使っているシェラカップやお皿に、食品用ラップやアルミホイルを敷いてから料理を盛り付けるというテクニックも非常に有効です。食後はラップを剥がして捨てるだけで片付けが完了するため、水場に行く必要すらありません。
環境に配慮した「拭き取り」テクニック
また、最近のアウトドアシーンでは、環境負荷を減らすために洗剤を使わない「拭き取るだけ」の運用も注目されています。これは、キッチンペーパーやウェットティッシュで汚れを完全に拭き取り、自宅に持ち帰ってから食洗機などで本格的に洗うという方法です。これなら、キャンプ場での乾燥時間は物理的にゼロになります。
- スクレイパーで汚れを集める: ゴムベラや専用のスクレイパーで、油汚れや食べ残しをこそぎ落とします。
- スプレーで分解: アルコールスプレーや「水無し洗剤(エコクリーナー)」を吹きかけます。
- 拭き取り: キッチンペーパーで綺麗に拭き上げれば、ベタつきも匂いも残りません。
この方法を取り入れれば、ドライネットが不要になるだけでなく、冬場の冷たい水での洗い物という苦行からも解放されます。特に油汚れのひどい食器をキャンプ場の冷たい水で洗うのは至難の業。拭き取りスタイルの方が、結果的に食器を清潔に保てることも多いのです。
「キャンプでの洗い物をどう減らすか」については、以前別の記事でも詳しく解説しました。洗い物の負担を減らしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
キャンプ中の洗い物はどうしてる?洗い物が楽になる5つのコツを紹介!
自然乾燥ではなく「すぐに拭く」派には邪魔になる
几帳面な方や、サイトの見た目(見栄え)を常にスッキリさせたい方に多いのが、洗った直後にタオルで水分を拭き取るスタイルです。私も以前はネットを使っていましたが、風に揺られるネットがどうしても「生活感」を出しすぎてしまうのが気になり、現在は完全にこのスタイルに切り替えました。
ドライネットがサイトの景観を損ねる?
こだわって揃えたテントやタープ、お気に入りのギアでサイトをコーディネートしても、一番目立つ場所に青や緑のネットがぶら下がっていると、どうしてもそこだけ日常的な雰囲気が漂ってしまいます。特に「映える」写真を撮りたい場合、ドライネットは画角に入らないように移動させられることが多い悲しい存在でもあります。
それならば、最初から使わなければ良いのです。吸水性の高いマイクロファイバータオルやセームタオルでサッと拭き上げ、そのまま収納ボックス(コンテナ)に戻してしまえば、サイト上に濡れた食器が散乱することはありません。この運用なら、かさばるドライネットを設営する手間も、撤収時にネット自体を乾かす手間も省けます。特に雨撤収の際、濡れたままのドライネットを持ち帰るストレスがないのは大きなメリットと言えるでしょう。
- マイクロファイバークロス: 驚異的な吸水力で、水滴を一瞬で吸い取ります。速乾性もあるため、タオル自体もすぐ乾きます。
- 手ぬぐい: 薄くてかさばらず、絞ればすぐに乾く万能選手。古き良き日本の知恵はキャンプでも大活躍します。
「拭いてすぐにしまう」スタイルなら、突然の雨や強風で食器が汚れるリスクも回避できます。ただし、完全に水分を拭き取らないと密閉されたコンテナ内でカビの原因になるので、吸水力のあるタオル選びが重要です。拭き取りのコツや道具選びについては、以下の記事も参考になります。
【現役ママキャンパーが教える】ゴミを出さない工夫がキャンプの幅を広げる
それでもドライネットがあると便利なシーン

「いらない」という意見がある一方で、やはりドライネット(干し網)はキャンプ用品の定番であり続けるだけの理由があります。特定の条件下では、必須級の活躍をしてくれるのも事実です。「持っていけばよかった!」と後悔しないために、ドライネットが真価を発揮するシーンを押さえておきましょう。
虫や動物から食器を衛生的に守りたい時
自然の中でのキャンプ、特に夏場や湿度の高い林間サイトでは、ハエやアブ、蛾などの虫がどうしても寄ってきます。洗った食器をテーブルの上に置いて自然乾燥させていると、気付かないうちにハエが止まっていたり、夜間に蛾が食器の上を歩き回っていたりすることも珍しくありません。衛生面を気にする方にとっては、これはかなり大きなストレスになります。
ドライネットの最大のメリットは、「通気性を確保しつつ、物理的に虫をシャットアウトできる」点に尽きます。ファスナーで完全に閉められる空間は、虫だけでなく、風で飛んでくる灰や落ち葉からも食器を守ってくれます。
野生動物による被害を防ぐ
また、意外と多いのが野生動物による被害です。夜間にタヌキや野良猫、カラスなどが、食器に残った微かな匂いにつられてサイトを荒らしに来ることがあります。「朝起きたら、洗って置いておいたシェラカップが地面に散乱していた」という経験があるキャンパーは少なくありません。ドライネットに入れて高い位置に吊るしておけば、こうした被害を未然に防ぐことができ、就寝時の精神的な安心感にも繋がります。特に小さなお子様がいるファミリーキャンプでは、衛生管理の観点からドライネットの使用を強くおすすめします。
連泊キャンプで食器を保管庫として使う時
1泊2日のキャンプなら「拭いてしまう」で対応できても、2泊以上の連泊となると話は別です。食事の回数が増えるため、毎回全ての食器を完璧に拭き上げてコンテナにパズルのように収納し直すのは、正直かなり面倒で時間のかかる作業になります。
そんな時、ドライネットは「出しっ放しにできる簡易的な食器棚」として非常に優秀です。使う頻度の高いシェラカップ、カトラリー、お子様のプラスチックコップなどをネットに入れておけば、次の食事の際にそこから取り出すだけで済みます。家族やグループでキャンプをする場合、「お母さん、コップどこ?」「お箸がない!」と聞かれるストレスが減るのも大きなメリットと言えるでしょう。
ドライネットの代用品として使えるアイテム
「専用のドライネットを買うほどではないけれど、やっぱりちょっとした乾燥スペースは欲しい」という方へ。わざわざ数千円を出さなくても、身近なアイテムや100均グッズで十分に代用可能です。ここでは、コストを抑えつつ実用性を確保するアイデアを紹介します。
100均の洗濯ネットやハンギングネット
ダイソーやセリアなどの100円ショップには、キャンプに使えそうなアイテムが宝の山のように眠っています。その代表格が、多目的の「ハンギングネット」や、筒状の「洗濯ネット(あるいは野菜干しネット)」です。
特に園芸コーナーやランドリーコーナーにある「多目的ネット」は、形状がキャンプメーカーのものと酷似しており、機能としては十分です。これらは200円〜300円商品として売られていることが多いですが、それでも専用品の10分の1程度の価格で手に入ります。
100均ネット活用のコツ
100均のネットには吊り下げフックが付いていない場合や、付いていても強度が弱い場合があります。そこで活躍するのが、同じく100均で手に入る「S字フック」や「カラビナ」、そして「パラコード(ロープ)」です。これらを組み合わせれば、タープのポールやランタンフックに簡単に吊り下げることができます。「とりあえず試してみたい」という初心者の方は、まずはこのセットから始めてみるのが賢い選択です。
ハンギングチェーンとS字フックの活用
最近の「おしゃれキャンパー」の間で主流になりつつあるのが、ハンギングチェーン(デイジーチェーン)を使った「吊るす収納」です。タープやテントのポール間にチェーンを渡し、そこにシェラカップやマグカップを直接カラビナやフックで吊り下げて乾燥させます。
この方法の最大のメリットは、なんといっても見た目がスマートでカッコいいこと。お気に入りのギアをズラリと並べて吊るすだけで、サイトの雰囲気が一気に高まり、まるでショップのようなディスプレイになります。通気性も抜群なので、シェラカップなどはあっという間に乾きます。
吊るせない食器への対策
ただし、お皿や箸などの「取っ手がないもの」「吊るせないもの」には対応できないという弱点があります。これを解決するためには、ステンレス製のカゴやザル(これも100均で入手可能)を併用するのがおすすめです。カトラリー類はカゴに入れてテーブルに置き、カップ類は吊るす。このように使い分けることで、ドライネットなしでも機能的なキッチン周りを作ることができます。
もし買うならコレ!おすすめのドライネット

いろいろ検討した結果、「やっぱり専用のドライネットが欲しい!」となった場合におすすめしたい、失敗しない定番アイテムを厳選してご紹介します。専用品はやはり使い勝手、耐久性、収納性のバランスが計算されています。
コールマン(Coleman) ハンギングドライネット
キャンプ場で見かけない日はないほどの大定番。緑色のネットといえばコレですね。発売から長年愛され続けているのには、それだけの理由があります。
最大の魅力は、その収納サイズと展開時のバランスの良さです。ポップアップ式を採用しており、収納袋から取り出すだけで「ポンッ」と広がり、一瞬で設営が完了します。畳むときは慣れが必要ですが、コツを掴めば非常にコンパクトになります。各段にフレームが入っているため型崩れしにくく、家族4人分の食器なら余裕を持って干すことができます。
- 使用時サイズ:約32×80cm
- 収納時サイズ:約15×8cm
- 重量:約180g
迷ったらこれを買っておけば間違いありません。耐久性も高く、数年は余裕で使えるコストパフォーマンスの高さも魅力です。
スノーピーク(snow peak) メッシュラックスタンド
もし予算に余裕があり、かつ「ドライネットの生活感」を徹底的に消したいなら、スノーピークのメッシュラックスタンドが最強の選択肢かもしれません。これは安価な吊り下げ型ではなく、しっかりとしたフレームを持つ自立式のスタンドタイプです。
自立式なので、ランタンスタンドやポールの位置を気にせず、キッチンの真横など作業しやすい場所に自由に設置できるのが大きな強みです。ドライネットとしてだけでなく、大容量の食材庫やギア収納としても使えるマルチな才能を持っています。重たいダッチオーブンを置いてもびくともしない安定感は、吊り下げ型にはないメリットです。
| 特徴 | 吊り下げ型(コールマン等) | 自立型(スノーピーク等) |
|---|---|---|
| 設置場所 | ランタンフックやポールが必要 | 地面があればどこでも置ける |
| 安定感 | 風で揺れる・傾きやすい | 非常に安定している |
| 収納力 | 中〜小(重い鍋は不可) | 大(重い鍋やダッチオーブンもOK) |
| 価格帯 | 1,000円〜2,000円前後 | 15,000円〜20,000円前後 |
結局のところ、ドライネットが必要かどうかは「どれくらい洗い物を出すか」と「虫を気にするか」の2点に集約されます。いきなり高価なものを買わずに、まずは家にある洗濯ネットやカゴで代用してみて、不便を感じたら専用品を検討する、というステップを踏むのが一番賢い方法かもしれませんね。


